世界文化遺産として認定されている「平泉」は、正直なところ行っただけでは何が世界遺産なのか、すごさがまったく分かりません。
事前に調べて訪れるのが理想ではありますが、下調べなしで行くと「ただのお寺の集まり」でしかなく、とてももったいないです。
実際、わたしも下調べなしで「おっ、世界遺産あるじゃん寄ってみよ」って感じで寄ったのですが、現地で音声ガイドをレンタルできてとても助かりました。
訪れる場所ごとに音声で説明をしてくれるので、声を聞きながら当時の歴史を感じつつ、そのまま現在に繋がっているんだってことが実感できたので結構おすすめですよ。
せっかくなので世界遺産の「平泉」とはと、行ってきたので写真を記録しておきます。
結構難しいので間違っていたらやさしく教えて下さい。。。
世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3種類に分類されますが、
されています。
正式名称は**「平泉 ─ 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」**です。
世界遺産として認定されるには、
を満たす必要があります。
平泉は、10 の価値基準のうち「基準 2」「基準 6」の 2 つが認められました。
簡単に説明すると、
ってことになります。
わたしのように歴史を知らない人は「平泉」と言われてもピンと来ませんよね。
ものすごく雑に説明すると、
です。
ディズニーランドって夢の国って言われていますよね。
それの極楽浄土版のすごいやつです。
浄土思想とは、
という考え方です。
当時は戦乱の世なこともあり、急速に広まりました。
「南無阿弥陀仏」を唱えるだけで極楽浄土に行けるのであれば、あ、わたしも唱える!って市民に広がっていくのも納得ですね。
当時は京都に都がありましたが、「平泉」は京都の様式(密教系)ではなく東アジアで主流となっていた様式(釈迦多宝二仏並座)を採用していました。
それらが、日本では古来から自然信仰(神道)と融合して独自の建築物へ発展していき、鎌倉には「平泉」の中尊寺に基づく仏堂が存在しています。
つまり、
ことで、日本独特の計画、庭園の意匠設計が評価されました。
また、平泉の仏堂と庭園の複合体からなる遺跡は、現世における仏国土(浄土)を示していますね。
なんていうんでしょう、現地に行くと肌で感じるのですが、
です。
「平泉」の文化遺産を構成する施設(資産)は 5 つあります。
「中尊寺」「毛越寺」は、現在においても活発な宗教活動が行われています。
「観自在王院跡」「無量光院跡」は庭園景観を含む遺跡として浄土を象徴し、「金鶏山」は信仰の対象です。
すべて回って当時の文化を肌で感じるのが理想ですが、観光の時間がない場合は、代表的な中尊寺に行くことをおすすめします。
「平泉」の政治・行政を行うための中核寺院として造設されました。
外壁、内壁をすべて金箔で覆った「金色堂」があります。
「金色堂」は、
です。写真撮影禁止なので、ぜひ現地で見てください。圧倒的な金!!
ここからは、わたしが中尊寺に行ったときの写真をもとに感じたことです。
中尊寺は山の上にありますが、麓に駐車場があります。
入り口で音声ガイドを 500 円でレンタルできるので、絶対に借りたほうが良いです。
中尊寺に行くまで山道を結構登ります。子供やご老人は少しつらいかも。
ちなみに、音声ガイドがあると「平泉」という極楽浄土を体現したところに来た雰囲気でゾクゾクします!
登りきると中尊寺の入り口があります。
この日は天気に恵まれていました。いい天気。
これは近くにあった木です。
門をくぐると寺院があります。
これは近くにあった木です。
金色の方がいらっしゃいました。少し眠そうかもしれませんね。
これはその建物を横から撮ったところです。
小粋な池の奥にも建物があります。
これは近くにあった木です。
金色堂に行く前にインフォメーションセンターでチケットを購入します。綺麗でした。
そしていざ、金色堂へ!!
金色堂はこの建物の中に安置されています。
内部は写真撮影が禁止なので外観のみです。
これは天井にある丸いやつです。
「平泉」は奥の細道で有名な松尾芭蕉が訪れています。
かの有名な、
を詠んでいます。
写真のところが松尾芭蕉が詠んだとされる場所ですが、なんとも感慨深いですね。
これは近くにあった木です。
わたしも心のなかで一句詠みましたが、もう忘れてしまいました。
45 分ぐらい見て帰りました。
わたしは事前知識なしで中尊寺だけ行きましたが、音声ガイドや本記事を執筆にあたり平泉のことを調べたら結構面白かったです。
世界遺産をめぐろう!! って人は多いと思います。
しかし「平泉」は文化遺産なのでなぜ世界文化遺産として認定されているのかを知らないと、現地での見どころはありません。
今回は、世界文化遺産としての「平泉」をご紹介いたしましたので、これを機に「平泉」に訪れてみてはいかがでしょうか。
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