127 冊の本を読んだので面白い作品を紹介します。
今年はお手軽に読めるラノベが多めでしたね。
ラゴスは旅をする。北から南へ、そして南から北へ。
項目 | 内容 |
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作者 | 筒井康隆 |
冊数 | 1 |
連載状況 | 完結済み |
ページ数 | 197 ページ |
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
高度な文明が廃れた 2200 年を 24 歳のラゴスが 68 歳になるまでを描く作品です。
後から知ったのですが、筒井さんは「時をかける少女」を書いている人ですね。
キノの旅のようなテイストで、ラゴスが旅をしながら、行き先で奴隷になったり、土に潜ったり、王様になったり、先生になったり・・・とちょっと不思議な世界観で様々な出来事に巻き込まれていきます。
世界観は基本的には現実世界の延長線上で、高度な文明を失い原始的な文明になるも、土に潜ったり少しだけ空を飛べたりと超能力が存在します。
「新世界より」とか「キノの旅」などのちょっと不思議な世界観に近くて、もし ○○ がなかったら、みたいな世界をリアルに想像させてくれてインスピレーションに溢れています。
ラゴスはどんどん旅をして歳を取っていくので、テンポよく進みます。
ラゴスと一緒にたびに出ましょう!
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こう、こう、こうこう、こうこうこうこうこうこうこうこうこう
項目 | 内容 |
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作者 | 白石士郎 |
冊数 | 11 |
連載状況 | 連載中 |
ページ数 | 312 ページ |
玄関を開けると、JSがいた――
「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に
押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、
八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――
表紙とタイトルとあらすじで読む気が失せましたか?
ちょっと待ってください!
騙されたと思って 5 巻まで何も言わずに読んでほしい。絶対後悔しない!
「ストーリーが弱くてキャラ立ちだけの作品」では決してありません。
最年少で将棋界最強タイトルの「竜王」になった主人公の八一くんですが、自分らしい将棋が打てずに世間からは「クズ竜王」と呼ばれてしまいますが泥臭く、人間臭くも一歩ずつ成長していく様を楽しむ作品です。
とにかく熱い。
特に 5 巻では八一くんが敗北をきっかけに自分を見失ってしまい、温厚だった八一くんが人にあたるようにすらなってしまいます。
周りの協力もありながら熱く、燃え上がりながら立ち上がっていく様に感動せずにはいられないでしょう。
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ちいさいにゃんにゃん、大きいにゃんにゃん
項目 | 内容 |
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作者 | ヤマグチノボル |
冊数 | 22 |
連載状況 | 完結 |
ページ数 | 263 ページ |
「あんた誰?」――才人が目を覚ますと、可愛い女の子が才人を覗きこんでいた。見回すとあたりは見知らぬ場所で、魔法使いみたいな格好をしたやつらが、才人と女の子を取り囲んでいた。その女の子・ルイズが才人を使い魔として別の世界へ「召喚」したらしい。訳がわからず面くらう才人に、ルイズは契約だと言って、いきなりキスしてきた。俺のファーストキス! と怒る間もなく、手の甲にヘンな文字が浮かび、才人は使い魔にされてしまう。仕方なく、ルイズとともに暮らしながら、元の世界に戻る方法を探すことにした才人だが……。才人の使い魔生活コメディ!
ファンタジーの代表作で、友情あり、恋愛あり、ギャグあり、涙ありのザ・王道です。
中でもとにかく日常の掛け合いのなかで発生するギャグがハイセンスで、
「ほんとですか! おねえさまの慰めテク、拝見できるですか!」 きゅいきゅい
(胸のないルイズに向かって) 「あいつの胸にあるのは、現実お知らせ器」
わたしの Kindle にはハイライトシーンだらけです。 ゼロの使い魔は最後の完結直前で作者が亡くなってしまいます。 直前まで書いていたプロットから本として完結しています。 どんなに面白くても作品は完結してなんぼだと思っています。 少し長くて読むのが大変なところはありますが、逆に長い間楽しめます。
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阿良々木さん、頭の不都合がいい方です
項目 | 内容 |
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作者 | 西尾維新 |
冊数 | 26 |
連載状況 | 連載中 |
ページ数 | 263 ページ |
阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった――!?
主人公のあらららららぎくんが、怪奇の世界に巻き込まれていくお話し
・・・ではなく、いえ、ではあるのですが、「物語」シリーズは作者の文字遊びがクセになる作品です。
一冊のうち、半分ぐらい、いやそれ以上?はストーリに関係のない雑談、雑学をキャラクタ同士がお話ししています。
「飛んで火にいる不死の鳥とはあなたのことです、阿良々木さん」
偽物語(上)
正直なところ、最初は冗長で「いいから早く話しを進めてくれ」と思っていましたが、読みすすめるにつれてクセになります。
「最近はそうでもないらしいですよ。カタツムリって、寄生虫も多いですからね」 「寄生虫?」 「わたしで言えば阿良々木さんです」
鬼物語
そうか、雑談を楽しむのか
・・・だけではないのです。ストーリも面白いのです。
そして、キャラも立っているのです。
一冊が 1500 円ぐらいで少しお高いのですが異風なこの作品を手にとってみてはいかがでしょうか。
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息を吸って吐く! それが生きる道
項目 | 内容 |
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作者 | さくらももこ |
冊数 | 4 |
連載状況 | 完結 |
話数 | 38 話 |
メルヘンの国の住人・コジコジは半魚鳥の次郎君たちとゆかいに楽しく暮らしてます。勉強って何? 名前が書けなくっても大丈夫だよ。コジコジはコジコジだもん!
メルヘンの国で絵本とか子供向け作品の闇をシュールに描いている作品です。
コジコジだけ漫画ですね。
アニメは見たことある人多いと思いますが、漫画も同じテイストです。
「さくらももこ」らしいシュールで心理をつくような不条理な独特の世界観で、子供向けの作品ではなく、世にも奇妙な物語のような大人向けのメルヘンです。
わたしはコジコジと半漁鳥の次郎くんのやりとりが好きです。
次郎くんは鳥なのになんで飛べないの?バカなの?
コジコジ
コジコジの急にくるこういう系に弱いんです。
飛べない鳥。泳げない魚。それが半魚鳥。
コジコジ
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一冊読むとそのままその人の作品を読み進めてしまうのですが、そのせいか今年はラノベを大量に読みました。
ここで紹介した作品はすべておすすめなのでぜひ手にとってみてください。
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